最近読んだ本

せっかくなので、おもしろかったのを。

インクス流!―驚異のプロセス・テクノロジーのすべて

今学期の授業でここの人が話しに来てて、ひどく感銘を受けたので読んだ。金型業にITを駆使して成功を収めた話。中身は授業で語られた内容とだいたい同じ。必要な作業を完全にモジュール化細分化。依存関係にないところはどんどん並列化して、各行程と進捗と担当をコンピュータで管理してスケジューリング。効率化を図ろうという、誰もが思いついて誰もが一度は妄想するけど、結局誰もできないことを実現したという。実際には、さらにこの上でクリティカルパスを短くするための努力が語られるんだが、いやね、なんかすごい。私的に理想のプロジェクト管理だ。

インクスの信条は、「熟練させない。判断させない。やる気を起こさせない」である

まさにこれだ。大プロジェクトというのは時として残酷だ。ソフトウェア産業でこういった種のことができるかどうかというのは議論の余地がある気がするが、まぁアルバイトとしてならいいが、自分がこういう歯車の一部になるのはな。どちらかいうと、歯車を動かす方にいたいものである。