最近読んだ本

前著の街並みの美学があまりに良かったので、続編も読んだ。率直な感想としては、前作の言い残しと個別の事例紹介が多く、前作のほどの衝撃はなかったが、個々の言及は非常にすっきりしておもしろい。

基本的な主張は前作と同じ。とりわけ、行き過ぎた商業主義、統一感のなさ、景観・芸術への国民の意識の低さが問われる。なるほどと思ったのは、日本では「内」からどのように見えるのか(内装や庭園)を気にする一方で、「外」からの見え方に無頓着というあたり。そのため、欧米では街全体で統一感のある街並みが生まれる。結局、意識の改革が必要なのかなぁと思った。テーマとする事例も幅広く、海岸、商店街、橋梁、街路、大文字、エッフェル塔と東京タワーの比較まで至る。比較のために載ってる写真を見てるとげんなりしてくる。

こうやっていろいろ見てると海外行きたくなりますね。