こだわり

また、性懲りもなく・・・。

PC の中で一番手に触れるのはキーボードだから、キーボードこそこだわるべきだという持論の私が、キーボード自作に踏み切ったのが一昨年。正直、あれ以上手をかける気はなかったんですが、実のところ少し飽きてしまった。


Cherry のスイッチというのは一般に4種類売られていて、このキーボードでは青軸を採用したのだが、やはり大学で使っている黒軸の方が安定している上、静かで高速タイプができる。どうしたものかと思っていたところに、ヤフオクWyse 端末用の黒軸キーボードが売られていたので、ついポチっといってしまった・・・。

ということで、キースイッチ換装です。分解前の端末キーボードの勇姿。結構ほこりで汚い。

例のごとく半田吸い取り線で外していきます。どうやら手で取り付けてるらしく、かなり半田量が多い。途中で吸い取り線がなくなってしまいました。吸い取ったらスイッチを取り外しますが、このキーボードは鉄板マウント(鉄板にはめ込まれてる)されてます。外すコツは、スイッチの横に2つの突起があってこれをラジオペンチで押し倒しながら引き抜くと簡単にはずれます。爪で取ろうとするととても苦労します。

謎のマクロ撮影。こうしてみると、MACRO をうたってるけど周辺部の収差がかなり気になります。別の話。

いくつかのスイッチは、端子部分を曲げられているため、プリント基盤に引っかかって外すのが大変です。十分量確保できるので、取り外しにくいスイッチは放置しました。取り外したら換装です。自分のキーボードの法はプリント基板なんてたいそうな物はないので(湾曲しているため、そういう構造にできない)、一つ外してはリード線をつなぎ直すという面倒なことを行います。計4時間くらいかかりました。

見た目には全くかわりませんが、キートップを外すと・・・、

よく使うキーだけ黒軸にして、残りは青軸のままにしてみました。たまに青軸も楽しめます。決して途中で飽きたとか、疲れたとかではありません。

結果、2キーボード分ばらしたので、残骸がすごいことになっています。この勢いで職場用キーボードも作ります。ウソです。

そういえば、青軸キーボードはスペースバーだけなぜか緑軸でできています。やはりクリックタイプで、違いがわかりません。ひょっとするとバネが違うのかも。

試しにうってみましたがスゴいです。元々黒軸の方が好きだったんですが、鉄板マウントのおかげでものすごい安定感と硬質な打ち心地が得られます。こうしてみると、青軸はちょっとちゃちだなぁという印象すら覚えてしまいます。それから、実は期待していた Wyse の2色成形キートップですが、実は思っていた以上にプラスチックが薄っぺらく、むしろ Das Keyboard の真っ黒キートップの方がプラスチックが厚いようです。ちょっと残念。

ということで、こだわりにこだわり抜いたキーボード製作ですが、流石にこれで終着でしょう。これ以上アイデアが思いつかないよ。