発表力、回答力、質問力
言語処理学会の年次大会で発表してきました。修論とほぼ同一内容だったので、発表はスムーズにできたかなと思いましたが、うまい人の発表を聞くとまだまだだな。あまりクリティカルな質問はなかったんですが、あとで個人的に急所突かれました。あいたた。
他の人の発表とか質疑応答を聞くといろいろ参考になります。発表スタイルとして、きっちり台詞が決まっているタイプとアドリブ風に発表する人がいますが、上級者ほど後者でかつわかりやすい気がします。うまいと思った人はだいたいこんな感じで説明してるように思います。今後気をつけよう。
- まず例で説明する、動機や問題点がはっきりしている、概要をつかみやすい
- 行単位でスライドが進む、今どこの説明をしているのかわかりやすい
- ページ内で言いたいことが一つに完結している、何が言いたいのかわかりやすい
- 意外と口語的なしゃべり方をする
質疑応答が苦手です。ここが一番実力でますね。なれてない人は、似たような特徴がある気がします。
- 質問を理解できていない、聞き返さない、とんちんかんな回答をする
- なんでも肯定的な答えをしようとして自滅する
- すべての質問にコメントしないといけないと思って自滅する
- 答えづらいときはなんでも今後の課題としてしまう
学部生とおぼしき人は、ほぼすべてこれに当てはまるんなじゃないでしょうか。自分もそうだったわけで(今も?)。壇上でしゃべるって結構難しいですよね。発表練習の時、よく助教さんが「わからなかったら、素直にわからないって言えばいいから」と言っていますがまさにその通りなわけで、だいたい質問者も適当に聞いてるだけのことが多い気がします。
今回思ったのは、実は質問が結構難しい。ボクもよく質問しますが、まとまる前に聞いてしまって謎質問を連発してます。すいません。うまい人とはやっぱり差が出ます。
- 何を聞きたいのかはっきりする、どういう回答を望んでいるかわかりやすくする
- 前向きな質問をする、発表者にとって何かしらの意義がある質問をする
何度か、ある種の「大人げない」質問を見ました。質問自体、核心をつかないとんちんかんなものだったりするんですが、律儀に答えようとして自滅している人を何度かみました。自分も軽く受け流せるくらいに鍛えたいものです。