開幕前に読んでおきたかった本
F1ビジネス―もう一つの自動車戦争 (角川oneテーマ21)
- 作者: 田中詔一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/05
- メディア: 新書
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別のカテゴリにしよう。
初代ホンダレーシングの社長自らが語る、F1 ビジネスの裏側。昨年かかれた本なので、主に 2005 年シーズンを主体にかかれてる。例のホンダ重量オーバー事件とかアメリカ GP のボイコット事件とか、FIA とメーカーとの対立、相次ぐレギュレーション変更、タバコ会社の撤退など。それから、F1 でどういうお金が発生して、どこで儲けてるのか、後半は政治の話。
F1 とは各参加者が独自の技術革新にチャレンジできる最高峰のレースとして際立っていなければならない
マックスモズレーが F1 のコスト削減のためとして、各チームの自由な競争を奪うレギュレーションに変更していることに対する著者の主張がこれである。まさに、エンジニアの鑑といったところか。F1 にかかるコストが高すぎてプライベートチームが参戦しづらいというのは真実なのだろうが、しかしそれで F1 の「開発技術」の面が消えてしまうのはさびしい。チームの開発競争があってこその F1 な気もします。
それから、F1 ドライバーってすごく鍛えてるんだよとか、移動のたびに宿泊費がものすごいとか、いろいろおもしろそうな話がいくつかあります。あれだけ大金が動くのに妙な違和感を感じるが、どうやらこれだけ F1 が流行っていないのは日本とアメリカくらいなものらしく、ヨーロッパなどでは人気が高いのでスポンサー料金がすごいことになっているようだ。毎年開催しているのに、日本では何でこんなにはやらないんでしょうねぇ。日本チームが3チームも参戦しているし、日本人ドライバーまでいるのに。