不完全情報ゲームに関する研究

不完全情報だからといっても最適な戦略が存在しないわけではないので(例えば勝率を最大化させるとか、得点の期待値を最大化させるとか)、そういう研究はないものかというようなはなしをよく研究室でしていたのですが(今日も偶然、麻雀のはなしがでたが)、どうも ark に聞いた感覚では学会でそういうはなしをする人はほとんどいないらしい(というか、0 ?)。たぶんチェスや将棋や囲碁が研究される背景には、不完全情報ゲームは偶然性が強いと信じられている(のかどうか知らないんだけど)こと以上に、むしろチェスなどのゲームが知の象徴として扱われている点にあるんだろうと思います。そうはいっても、こないだの電通大大貧民大会の件もありましたから、不完全情報ゲームに手を出してもいいんじゃないのかなぁと思っていたら、後輩の日記で上の講演会を知りましたという寸法。こういう問題を統計的な手法でちゃんと定式化して、その性能をはかるというのは大変興味深い。オセロなんかも、完全探索なんて無理なんだから確率的な議論に持って行ったらおもしろいんじゃないかなぁと、にわかに思っている次第であります。